建築家によって提供されたテキストによる説明。大阪・JR福島駅の高架下に「日々ひと泡酒造」はあります。周囲には数多くの飲食店が立ち並び、「ふくまるストリート57」と名付けられた高架下には、飲食店の屋外席が設置され活気に満ちています。 JR西日本グループは新規事業の一環として2022年にクラフトビール事業を開始し、タップルームを併設した醸造所のオープンを計画している。
クラフトビールを通じて現実逃避を提供する商品や機会を作りたいというクライアントの想いを原動力に、街の賑わいへの貢献と地域社会との共生を目指しています。通りに面した広いファサードは、ブルワリーの街へのアプローチを体現するデザインとなっている。通りに面してカウンターを設置し、地域に果敢にオープンする予定だ。
高架下という建設上の諸条件や制約を考慮し、最小限の介入で設計・レイアウトを整理・配置することに努めた。デザイン要素としては、クラフトビールの缶やボトルに描かれているカラフルなデザインも構成要素の一部として捉えています。したがって、これらのデザインを補完するために、インテリアのさまざまな部分に微妙な色のタッチが追加されます。
レイアウトはあえて空間や隙間を残し、ただ静かに座ってビールを飲むだけではなく、アイリッシュパブのように自由にワイワイと楽しんでいただけるオープンで居心地の良い雰囲気を演出しました。広く開放的なファサードは、内部の喧騒を通りに漏らすと同時に、通りの活気を醸造所に取り込み、地域とシームレスに結びつけます。新しいふくまるストリートの先駆者的存在となることを目指したデザインです。